不妊検査費の助成金をもらった話〜さいたま市早期不妊検査費助成事業

不妊治療

長々と説明はありますが、提出書類は5つ!
書類をそろえて市指定の場所へ郵送するだけなので、手続きは簡単でした!

不妊治療に関する助成事業について

長年言われている少子化は相変わらず日本の大きな問題となっており、ついに不妊治療について2022年4月から保険適用になるなど、国は様々な方法で少子化対策を行おうとしています。子供を望んでいるのになかなか授からない、不妊治療が必要だけど高額な治療費は払えない、そんな私たちには不妊治療の保険適用は本当に朗報だったと思います。

保険適用になる前には、各都道府県・市区町村等で不妊治療に関する助成制度がありました。しかし、保険適用になって以降、治療への助成制度は廃止になっているところも多く、実際私が住む埼玉県・さいたま市ではそれぞれ助成制度が廃止になっています。(治療開始日・終了日等によって経過措置でまだ対象になる場合もあります。詳しくは埼玉県さいたま市のHP、ご自身が住む都道府県や市区町村のHP等をご覧ください。)
不妊治療が保険適用で3割負担になり、以前に比べ金銭の負担が減ったので助成金は必要ないだろう、という当たり前と言えば当たり前の判断です。(それでも治療費が安いとは決して言えないですが。)

一方、治療費自体の助成金は無くなったものの、2023年3月現在、さいたま市では「さいたま市早期不妊検査費・不育症検査費助成事業」というものがあります。
夫婦で受けた不妊検査や、夫婦または妻のみで受けた不育症検査について、検査費用の一部(上限2万円)を助成してくれる制度です。
助成回数はそれぞれ1回のみ、またそれぞれの助成対象者には対象要件があるので、こちらも詳しくは市のHPをご覧ください。

上限2万円、たかが2万円、されど2万円。ということで、今回私は「さいたま市早期不妊検査費」の申請をし、無事に振り込まれたので、その流れをまとめていきたいと思います。

対象者・対象となる検査(早期不妊検査費助成事業)

まず、早期不妊検査費助成事業に申請できる対象者は、次の要件をすべて満たす方。
・さいたま市及び埼玉県内の他自治体を含め、これまでに早期不妊検査費助成事業の助成を受けていないこと。
・申請日時に婚姻をしている夫婦(事実婚関係にある方を含む)で、夫婦の双方または一方が、さいたま市に住民登録があること。
・検査開始時点において、妻の年齢が43歳未満であること。

また、対象となる検査は以下の通り。

不妊症の診断のために医師が必要と認めた一連の検査であって、以下の要件を満たす検査。
夫婦が共に受けた検査で検査開始のどちらか早い方の日から終了までが1年以内の検査。
・令和4年4月1日以降に終了した検査。
・特定不妊治療による助成金等、他の助成金を受けていない検査。

対象者・対象となる検査(不育症検査費助成事業)

私は今回申請していませんが、不育症検査費助成事業についての対象者はこちら。
・さいたま市及び埼玉県内の他自治体を含め、これまでに不育検査費助成事業の助成を受けていないこと。
・申請時に婚姻をしている夫婦(事実婚関係にある方を含む)で、夫婦の一方又は双方がさいたま市に住民登録があること。
・検査開始時の妻の年齢が43歳未満であること。
・これまでに2回以上の流産、死産、あるいは早期新生児死亡の既往がある方。または医師が不育症と判断した方。

また、対象となる検査は以下の通り。

医師が必要と認める不育症のリスク因子の一連の検査であって、以下の要件を満たす検査。
・夫婦が共に受けた検査開始日のどちらか早い方の日から、1年以内のもの。または妻のみが受けた不育症検査で検査開始日から1年以内の検査。
・令和4年4月1日以降に終了した検査。
・特定不妊治療による助成金等、他の助成金を受けていない検査。

必要書類

私が提出した書類は以下の5つです。

1.さいたま市早期不妊検査費・不育症検査費助成事業申請書(2つの事業共通書式)
2.さいたま市早期不妊検査実施証明書(不育症検査の場合は、さいたま市不育症検査実施証明書)
→この2つはHPからダウンロードして印刷。
3.医療機関発行の領収書の原本(発行日が記載されたもの)
→今までもらった領収書の中から、検査項目に当てはまりそうなものをかき集めました。
4.世帯全員の住民票の原本(続柄が記載され、発行から3か月以内のもの)
→個人番号・本籍は記載しませんでした。マイナンバーカードを作成していたので、初めて休日にコンビニで発行、平日に役所に行かずに発行できる手軽さに感動。
5.通帳、またはキャッシュカードの振込先口座情報部分のコピー
→通帳ない口座だったので、キャッシュカードの表面(名前と口座番号分かる部分)をコピーしました。

1の書式はこんなこんな感じ。
日付と太枠内を記入しました。検査期間や申請額は2の書式をクリニックで書いてもらってから埋めました。

2の書式はこんな感じ。

これが一番時間かかるので、早めにクリニックに提出した方が良いと思いました。私が通うセントウィメンズクリニックでは、まず院長にこの証明書に記入してほしいと希望を伝え、後日領収書とともに受付に提出、日をあけて記入してもらって受け取るという流れで、院長に伝えてから記入済書式を受け取るまで2週間ちょっとかかりました。
私はどれもクリニックに行ったタイミングで行いましたが、院長に伝えてすぐ受付に提出・できたタイミングですぐに取りに行くなどすればもう少し早いかもしれません。

というのも、さいたま市の方で、検査期間の終期(検査を終了した日)によって申請期限が設けられています。ちなみに令和4年度分は以下の通り。

検査期間の終期(検査を終了した日)申請期限
令和4年4月1日から令和4年12月31日までの方令和5年3月31日(金曜日)まで(郵送申請の場合、消印有効)
令和5年1月1日から令和5年3月31日までの令和5年6月30日(金曜日)まで(郵送申請の場合、消印有効)
さいたま市

また原則、検査終了日から60日以内に申請するようにとのことでした。
ただ実際私は10月検査終了の分を2月下旬に提出したので60日は過ぎていました。この期限よりも上記の申請期限の方が重要な気がします。

クリニックの受付に2の書式を持って行く際の領収書はどの分を持っていけばいいか分からなかったのですが、受付の方に聞いたら、「検査が含まれていそうな日の分も含めて、領収書合計額が30000円くらいになるように持ってきて」と言われ、私は1ヶ月半ほどかけて検査をしたので、その分を全て持っていきました。(参考:不妊症基本検査の流れ
クリニックの受付に領収書を提出したときに、対象になりそうな分を受付の方が計算してくれたので、ざっくりとで大丈夫でした。院長から2の書式を受け取った際には、期間や金額もしっかり記載されていました。ちなみに検査項目には全てチェックが入っており、これ全部受けたんだなぁと改めて実感。

書類提出から振込まで

書類が全てそろったので、いよいよ提出です。
コロナの関係もあり直接保健所に行くのではなく、原則「郵送」とのことで、郵送の準備をしました。

さいたま市の提出書類チェックシートに基づいて提出資料再度確認。
1番の注意点と思ったのは1の書式の金額欄。2の書式で領収額として記載してもらった金額は3万円を超えていましたが、1の書式で申請額として記入するのはあくまで助成してもらえる上限の2万円ということ。チェックシートを確認しなければ気づきませんでした。

書類を入れる封筒には「助成金請求申請書在中」と明記。差出し・配達の記録が残る簡易書留や特定記録郵便などの利用をお勧めされていたので、特定記録郵便で、さいたま市保健所 地域保健支援課 母子保健係へ郵送。(全て市のHPに流れや宛先は載っています)

その後不備はなかったようで、郵便局に提出してから約1ヶ月でさいたま市から助成決定通知書が届き、記載されていた予定日に無事口座に振り込まれました。
院長に伝えてからは約2ヶ月というスケジュールでした!

今回の検査費助成金で全ての検査費用が賄えたわけではないですし、書類集めや証明書記入のお願いなど手間はかかりますが、私たちにとっては2万円でもありがたい金額だったので申請してみてよかったです!





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